「仮想通貨の価格は高い方が良い」イーサリアム開発者ヴィタリック・ブテリンが発言

イーサリアム開発者のヴィタリック・ブテリンが、アメリカのポッドキャスト(インターネットラジオ・テレビ)「Unchained」出演時に、「開発者は仮想通貨の価格を気にした方が良いか?」という質問に対して、「価格は低いよりも高い方が良い」と答えています。

かつてヴィタリックは仮想通貨の価格上昇によって利益を得ているプロジェクトに対して、「彼らはランボルギーニに乗りたいだけ」など痛烈に批判したこともあり、見解や心境の変化があったことが見受けられます。

価格の上昇は「セキュリティの向上」や「プロジェクトの資金面」にプラスに働く

仮想通貨は高い方が良い

画像出典:https://www.reddit.com/

ヴィタリックは今月3月20日に行われたポッドキャスト「Unchained」の放送で、「開発者は仮想通貨の価格を気にした方が良いか?」という質問に対して、「価格は低いよりも高い方が良い」と答えています。

ヴィタリックは仮想通貨を使った金儲けや中央集権的なプロジェクトに対して批判的なスタンスを持っており、過去に何度も過激な発言で非難しています。

こうしたスタンスを持っていた理由として、政府の金融規制に関するリスクからプロジェクトを守るためだったと前置きしたうえで、仮想通貨の資産価格(時価総額)を過小評価していたと述べています

また、現在は規制を行う機関の仮想通貨やブロックチェーンに対する理解が深まってきたこともあり、価格に関しても彼らは気にするだろうと答えています。

これらを踏まえて、ヴィタリックは仮想通貨の価格は低いよりも高い方が良いという理由として、セキュリティの向上とプロジェクトの資金面にプラスに働くからという2点を挙げています。

時価総額とセキュリティの関係

価格の上昇でセキュリティが上がるという点に関して、疑問を持つ方も多いでしょう。

価格の上昇には、セキュリティを向上させる2つのメリットがあります。

1つ目のメリットは、不正な価格操作を受けづらくなるという点です。

株や為替といった金融商品は時価総額が高いため、個人レベルで価格を操作することが難しくなっています。

これに対して仮想通貨は、市場全体の時価総額もいまだ低く、資金が少ない個人投資家でも価格を操作することができるのです。

2017年から話題になっているビットコインETFも、SECによって上場非承認とされていますが、その主な理由は不正な価格操作を受けるリスクがあるという点にあります

価格が上昇することで時価総額も上がり、結果として価格操作のリスクも減ることにつながるのです。

また、価格上昇のセキュリティの向上には、ハッキングリスクが減るという点もあります。

仮想通貨の取引の記録付けは、誰もが自由に参加することが可能です。

これはネットワーク上で誰もが平等であるという仮想通貨の理念を体現するいっぽうで、記録の承認の過半数を特定の個人がつけることで、取引記録を書き換えられてしまう「51%攻撃」というハッキングリスクもあります

こうしたハッキングリスクも、仮想通貨の価格上昇によって抑えることができるのです。

仮想通貨の価格に関しては、従来はプロジェクトの運営側と投資家だけの関心事でした。

しかし、価格上昇によってセキュリティ面でのメリットが生まれることもあり、現在は規制を行う公的機関にとっても重要な関心事となっています。

仮想通貨市場は雪解け間近

Brian Kelly_CNBC

出典:https://www.cnbc.com/brian-kelly/

仮想通貨投資ファンド「BKCM LLC」のCEOであるBrian Kelly氏が、米大手メディアCNBCのインタビューで「仮想通貨市場は雪解けが間近だ」と発言しています。

ここ最近のビットコインのウォレット開設数の増加や、ウォール街の大手企業フェディリティのカストディ業務(顧客資産の保管・運用業務)のスタートなど、ポジティブな要素が揃っていることを、その理由として挙げています。

また、Twitter社CEOのジャック・ドーシー氏は、自社で手がける決済サービス「Square」のブロックチェーンエンジニアの募集開始を発表しています。

同氏は2018年に行われたインタビューで、「ビットコインが世界で唯一の通貨になる」と発言したこともあり、仮想通貨に対して大きな期待を寄せている著名人の1人でもあります。

Squareでの仮想通貨決済が本格的にスタートすれば、市場にとってもポジティブな影響があることでしょう。

今回のヴィタリックの発言からもわかるように、仮想通貨に関する認知や考え方も社会全体で変わりつつあります。

今後の価格上昇はもちろんのこと、その動向からはますます目が離せません。

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